インテリア・住宅・建築・生活・趣味・季節感に関わる四方山話. ちょっと素敵な物・事・景色・日常などを紹介したいと思います。
[20090204]
reko001

私が6歳まで過ごした家は、吉井川に平行に走る西川と言う巾5メートルほどの荷揚げ用運河に沿ったところにあった。

家の前には川べりに大きなざくろの木が一本あったし、父の実家が経営する酒問屋の倉庫の隣には大きなバラの畑もあった。

川はアマモに似た水生植物がいっぱい生えて水はきれいでアカムツなんて言う魚も良く釣れていた。

大正・昭和初期廻船でにぎわった町の大棚で育った父は、財力を生かして早稲田の政経を出ていたが戦犯でシベリアに10年抑留された為、帰国して家業の手伝いをしていた。

そんな父は、その頃珍しいステレオを持っていた。酒問屋を営んでいた、叔父の家にさえまだステレオは無かった。

物心付いた頃には電蓄であったが、幼稚園に上がる頃に買い換えたのだ。
アンチスケーティングの取り方が難しかったせいかレコード面が斜めになるようにセッティングされる今からは考えられない形をしていた。

幼稚園に上がった私の朝の仕事は100メートルほど距離のある牛乳屋に毎日牛乳と瓶に入ったヨーグルトを買いに行く事。

倉庫を通り、バラ畑を過ぎ権現様を横目で見ながら小さな橋をわたると牛乳屋の小さな工場と大きな冷蔵庫が見える。

帰りはその逆コース。

小さな橋を渡る頃には家のほうからフルオーケストラが聞こえてくる。

チャイコフスキーのピアノ協奏曲や白鳥の湖、ベートーベンのバイオリン協奏曲や運命・・・・

その日その日によって口ずさみながらスキップして帰ってくる。
だから知らず知らずにクラシック少年になっていた。

父を思い出すたびにその頃の光景を思い出す。
なぜか判らないが、色んな曲をかけていたのにブラームスの4番の冒頭部分が一番ピッタリと来るのだ。
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