インテリア・住宅・建築・生活・趣味・季節感に関わる四方山話. ちょっと素敵な物・事・景色・日常などを紹介したいと思います。
[20090307]
sakura001

私の家の庭の桜が開花した。

この桜は、さくらんぼを採るための品種で毎年ソメイヨシノより3週間ほど早く咲く。(おしべが多くてみばがよくない)

この時期のソメイヨシノを見るのが実は咲いた桜を見る以上に好きだ。
すこし遠めに眺めると、木全体が真っ赤になってきている。
開花に向けての準備が出来て、浮かれた空気もまだ無い世間とは対照的である。

当然思い出すのは、ユーミンの<経る時>。
まだ咲かない桜を老夫婦が寂れたホテルに見に来る話だ。
このモデルと成ったホテルも今はもう無い。

千鳥が淵のお堀沿いの道にあった<フェアモントホテル>。
桜の時期以外でもほんとに素敵なホテルだった。

私が好きだったのは5月の新緑の季節、御茶ノ水駅から駿河台をくだり、神保町の古本屋や中古レコード店をめぐった後に、
このホテルのグリル喫茶の窓際の席で桜の木の漏れ日を浴びながらその日の収穫を品定めする事だった。

グリル喫茶はお堀端の周回道路(その頃は花の時期に比べるとシーンと静まり返っている)より2メートル程上がっていたので、それこそ空中に浮いたような感じだった。
お客もその時期はほとんど居なくて、そんな昼下がりを独占しているような贅沢さだった。

今は一階が本が読める喫茶ライブラリーに、階上が高級マンションになってしまった。
喫茶ライブラリーは内藤廣の設計でそれなりに美しいし、ポイントも押わっているが、あのはにかんだような気さくさはもうない。

最後に行ったのは14年ほど前、桜の時期に、妻と二人で窓際の席が空くまで待って本当の<降る時>を堪能した。

それでもあの静かな<フェアモントホテル>の昼下がりは、私の胸から離れる事は無いだろう。


松任谷由美 <経る時>因みにこの映像にあるホテルは無関係のホテルです。
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