
私が初めてラテン音楽に興味を持ったのは中学生の頃でしょうか。
4時過ぎに学校から帰宅してテレビを付けると綺麗なおねえさんのスティール写真がかわるがわる写っていて、そのバックグラウンドに流れていた曲が本当に素敵だったのです。
とにかく目が釘漬にされたのでした。
たぶんそれはセルジオメンデスの曲だったのだろうと今ではわかるのですが、その時は当時はやっていたヨーロッパ系のポピュラーオーケストラのものだと思ったのです。
そう言えばこの頃は空前のヨーロッパ系ポップスオーケストラの全盛期。
私のその頃好きだった小林麻美が出ていた4姉妹のドラマのバックにはレイモン・ル・フェーブルオーケストラの[アドロ]なんて言う美しいラテン曲もかかっていたっけ。(話がそれてます!!元に戻す!!)
ビートルズのフール・オン・ザ・ヒル。
友人に話すと自分はそのアルバムを持っているという。
早々に借りて聞いてみると、うる覚えの頭に沿うような感じで「あぁそうだよね!」と思わせる感じです。
彼が持っていたのは、パーシーフェイスオーケストラのビートルズとバカラックの特集が二枚一組になったものでした。
これはこれでかなり気に入って返却するのも忘れて聴き込んだものです。
特にバカラックの<サン・ホセへの道>なんかかなりお洒落でまさしく「これだぁ~~!」と思わせたものです。
そしてやはり元のビートルズのフール・オン・ザ・ヒルを聴きたいと思いFM番組を待つのでした。
その頃はNHKFMで頻繁にビートルズ特集をやっていましたので直ぐに聴く事が出来たのです。
しかし私の感想と言えば、これはあの世界とは「違う!!」と言う感じでした。
確かに良い曲でしたがあのお洒落感が無い!!
でもビートルズな友人たちは「やはり本家のフール・オン・ザ・ヒルは最高だよな」などとのたまわります。
今にして思えばビートルズの曲はラテン諸国でも大人気であらゆる方たちがカバーしていたんですね。
結構いいヴァージョンがたくさん在ります。
ミルトン・ナシメント然りジョイス然りペドロ・アスナール然り・・・・・
トッキーニョのライブ盤で聴かれるビートルズメドレーのギターなんて今聴いても素晴らしいお洒落感です。
あぁしかし、なんてラテンな奴っちゃろう。
(写真はその当時買ったパーシーフェイスグランドオーケストラのビートルズ特集のLP.ちなみにバカラック特集は見当たらなかった。)
Sergio Mendes and Brasil '66-Fool on the Hill